こちらは2022年9月分の地球のしごと大學コミュニティレポートです。
コミュニティの状況を知る上で参考にしていただければと思います。
中島久美子さん、山本竜隆さん、高田宏臣さんの講座が開催されました
9月の教養学部は、2つのフィールドワーク講座と1つのオンライン講座が開催されました。
9月9日(金)に森のようちえんピッコロの中島久美子さんによる「森のようちえんピッコロ~信じて待つ、 心の奥底を満たしてあげる保育~」。
https://college.chikyunoshigoto.com/events/1a4f9264924b
そして、9月10日(土)・11日(日)に朝霧高原診療所院長の山本竜隆さんによる「「地域創生の統合医療=医学モデル+社会モデル」 リトリートはウエルネスのみならず、生活担保としての場」ということで、山梨静岡フィールドワーク講座が開催されました。
https://college.chikyunoshigoto.com/events/468e80cf923a
その後、月末には、土中環境の専門家である高田宏臣さんをお招きしたオンライン講座「土中環境の再生が地球を救う〜全国で広がる、これからの環境土木〜」が行われ、学び盛り沢山の9月となりました。
https://college.chikyunoshigoto.com/events/6faf4f2cdf01
9月は今年度初めてのフィールドワーク講座が行われたのですが、現場での見聞はやはり学びに勢いを与えてくれますし、関係性を豊かにしてくれますね。
以降に、受講生の感想をほんの一部ですが抜粋でご紹介させていただきます。
【中島久美子さんの講座への一部感想】
●「いったいいつになったら遊び場に移動するんだろう?」課題図書を読んで予備知識はあったものの、「ここまでやるか」とのっけから良い意味で期待を裏切られました。このテンションのまま、お昼ごはん、絵本の読み聞かせと進み、あっという間に一日が終わりました。
●これが本来の子供たちの姿なのかと、リアルに感じる非言語のコミュニケーションに、わくわくドキドキしました。中島先生・保護者の方々は、子供たちの言葉やため息、つぶやきを丁寧に拾い言語化して子供たちに返していました。とても時間(待つ)がかかることですが、この時間(待つ)が子供たちの成長に大きく影響していることを感じました。
●育児経験の無い私にとって、信じて待つ保育とはどういう事だろう、とワクワクしながらピッコロでの保育を見学させて頂きました。いつもながら極力先入観を抱かずに“素”で見学したのですが、見学を始めてすぐに今まで私が思っていた教育現場のイメージが180度変わってしまいました。
【山本竜隆さんの講座への一部感想】
●「自分の力で治すのではなくて、自然の力で治す」家に帰ったときに、今まで感じたことのないスッキリさを感じた。1泊2日でこれだけスッキリするのであれば、ある程度の期間過ごせば、更に体の調子がよくなるのはわかる気がする。
●日月倶楽部で時計から解放され、自然に寄り添って暮らすことで病を“いなす力”が備わることを体現させて頂き、これが山本医師の目指す理想的な統合医療の姿なのだなと納得しました。百聞は一見にしかず、ですね。
●医療は、病気だけを治すのではなく、人・社会・環境全体を治す統合医療へと確実に変わっていく必要があることもわかりました。
※お天気にも恵まれて2日目早朝にはご来光もバッチリゲット。
【高田宏臣さんの講座への一部感想】
●その土地に根付いている昔からの知恵を生かして、自然に抗わず人も住める安定的な環境を作っていけるということを実感できた講義でした。
●昔の人々が行なってきた自然の理に従った土木の話しを聞いていると、現代の私たちがどこかで「自然」と「人間」を分けて考えてしまっていることや、私たちがあまりに短い時間軸で物事を考えていることが、知らず知らずのうちに現在の「自然を痛める土木」を容認してしまっているのではないかと思いました。その意味では、私たち一人ひとりに出来ることはまだあると感じました。
●西欧型のコンクリート文明がいまも主流ななか、高田さんの考えをもう一度基本に据えていくのは気の遠くなるような社会変革が必要だなと感じました。それこそ現代都市はコンクリートで塗り固め、地球の皮膚呼吸を阻害し、地下水脈を止める害でしかない。人口や産業を江戸時代くらいに戻さないと・・・
「実は私○○できます!」というグループが誕生
9月は「実は私○○できます!」という新しいグループが誕生しました。
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自分の趣味、できること、好きなことなどを提供して、情報交換をするグループです。
あなたのできること、知っていることをあげてみてください。
また、○○の情報を知りたいけど詳しい人いますか?などの質問もお待ちしています。
回答してくれた方にはポイントを送り合いましょう。
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このグループが出来たことで、コミュニティ内で自分ができること、得意なことを用いたささやかなギブアンドテイクが行われるようになってきています。
かく言う私について言いますと、コミュニティ内で使うことのできるポイントを「100ポイント」いただければ「あなたにオススメの「鉄瓶」を探します!」という投稿をしてみました。(鉄瓶が好きなので・・・)
すると「妹の結婚のお祝いに鉄瓶を考えているのでオススメを教えて欲しい」ということで早速オーダーが。
ご利用いただいたメンバーの方からは下のようなコメントをいただいています。
どれもめっちゃいい。。
鉄瓶界、シャレオツ。
個人的には②がお祝い感あっていいかなぁと思いつつも①も③もよくて迷いますね。
容量についてもありがとうございます!!
そうですよね〜。習慣になってくれたら嬉しいなぁ。季節によっても違いそうですね。
じっくり検討したいと思います。ありがとうございます。
大人でもこういう反応があるのはやっぱり嬉しいものです。
他には、独楽が得意という人がいたり、茶道と書道を習っているという人がいたり、チーズプロフェッショナルがいたり、メンバーの皆さんの「実は私○○できます!」が集まりはじめていまして、これからが楽しみなグループとなりました。
ツキイチ「実は私○○」を開催しました
このコミュニティでは、毎月月末に行われるコミュニティメンバー限定のイベント企画がありまして、それを【ツキイチ】と呼んでいます。
月に1回行われるため「ツキイチ」です。
9月は第三回目のツキイチでして、前述の新規グループの開設に関連づけて「実は私○○」という企画を行いました。
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「実は私○○」は、こんなことができる、こんな趣味がある、こんなことに関心がある、こんなことを過去やっていた、こんな仕事をしている、こんな人にあったことがある、こんな場所に行ったことがある、こんな映画が好き、こんな習慣がある、など、○○に入れるものは参加者それぞれで自由で大丈夫です。
ハーバード大学のダニエル・ウェグナー氏が提唱する「トランザクティブ・メモリー・システム」という概念によれば、組織のパフォーマンス向上は各従業員にあらゆる情報を共有することでもたらされるわけではなく、むしろ、「どの従業員がどのような情報を有しているか」を知っているというメタ認知の状態こそが、組織のパフォーマンス向上に資する、という話があります。
本コミュニティは会社組織とは異なる集団ですが、メンバーの皆さんがどんな情報を有しているかを各人が知っている状態を作ることは、本コミュニティをより良い方向に進めてくれるのかも?そんなことを思ったりします。
9月のツキイチ「実は私○○」へのご参加、お待ちしております!
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企画に誘う案内はこんな具合でした。
それで実際に行ってみると・・・・
・実は歌が上手い
・実は自然観察指導員
・実はドラマー
・実はDJやってた
・実は救急車に乗ったことがある
・実は無類のバッグ好き
などなど。
思いの外、メンバーの皆さんから沢山の「実は○○」が顕在化され、どの人がどんな情報を持っているのかがやる以前と比べてかなり分かるようになったと思います。
こうやって相手のことが分かってくると当然ですが相談やお誘いをしやすくなりますよね。
ご参加いただいたメンバーの皆さんありがとうございました!
10月のツキイチは「○○が私の原動力」という企画を予定していますので奮ってご参加ください。
コミュニティの参加はこちらから
本コミュニティへの参加者を募集しています。
地球のしごと教養学部22-23受講生として、地球のしごと大學の修了生としての二通りでの参加の仕方がありますのでご参加いただく場合は「事前登録」よりお願いいたします。
https://college.chikyunoshigoto.com/about
・将来、農山漁村に何かしらの形で関わっていきたい
・今農山漁村で活動しているが学び続ける場所と仲間が欲しい
・地球の未来をつくる農山漁村のしごとのことをもっと知りたい
・持続可能な農山漁村のあり方を考えてできることをやっていきたい
このような方々にオススメのコミュニティとなっています。
途中からのご参加もメンバー一同全員ウェルカムです。
最後に
実は、私は以前から新潮文庫『日日是好日』の一ファンでして。
本の中にこんな文章が出てきます。
この世には学校で習ったものとはまったく別の「勉強」がある。
それは、教えられた答えを出すことでも、優劣を競争することでもなく、自分で一つ一つ気づきながら、答えをつかみとることだ。
自分の方法で、あるがままの自分の成長の道を作ることだ。
これまでにも「日日是好日」は何度か読んでいる本なのですが、今回再読していて特に目に留まったのがこの箇所でした。
今の私にとってまさに我が意を得たりという部分だったからだと思います。
他の人にはもう分かっていることであったとしても、自分で一つ一つ気付きながら、自分の納得感(分かった)を作り出していく。
このプロセスが何よりも楽しい。
このコミュニティも、こうした「勉強」を一人一人が永続的に行える場所として、末長く機能したらいいなと個人的には思うところもあります。
それではまた来月のコミュニティレポートでお会いしましょう!
ここまで読んでいただきありがとうございました。
(文責:田中新吾 )