地球のしごとゼミのインタビュー企画「キキガキ」では、メンバーの活動に触れながら、その人の人生やお考えについてお話を伺っていきます。
今回のお相手は「家業である農家の傍らに大人の遊び場づくりに取り組むシズカさん」です。
キキガキは、話し手の言葉を、一字一句すべてを書き起こして、ひとつの文章にまとめる手法「聞き書き」からインスピレーションを受けた取り組みです。
ーーまずはシズカさんのこれまでについて伺わせてください。
出身は神奈川県の工業地帯生まれですが、現在は千葉県北東部の自然に囲まれた田舎町に住んでいます。
大学は農学部出身で、仕事のキャリアは半官半民の技術系からスタートしました。
昔からその時々気になったことは貪欲にやるタイプだったと思います。
今から15年くらい前のことですが、仕事に行く前の朝活にハマって、大学の時ぶりに農業のこと学びはじめました。
稲刈りのフィールドワークに参加したりする中で「都会と田舎の橋渡しをしたい」という気持ちが生まれ、活動の中でご縁もあって農家の嫁になりました。
子供2人の育児に追われながら生活をしてきたのですが、2人とも小学生になり育児も落ち着いてきたところで何か新しいことをやりたいという意欲が今溢れ出ています。
(このメロンはお友達と栽培されているんだとか。美味しそうです)
ーーお仕事含め、現在注力されているご活動について教えてください。
家業である農業はもちろん、子供がいるので教育に関心があります。
本が好きなので本で知識を得ながら色々試しているところです。
それから「大人もやりたいことをやっていいんだよ」ということもお伝えしていきたいです。
私は農家に嫁いで農家の嫁になったけれど、いわゆる旧来的な農家の嫁に囚われないように出来る限り自由に生きたいと思ってきました。
今注力していることは「古民家を活用した大人の遊び場づくり」です。
私の観測範囲ではあるのですが、母親が落ち着ける場所が家の中にはないような気がしています。
だからこそ、自分がやりたいことをやりたいお母さん達が気軽に集えて、やりたいことに取り組めるような場所を作りたいと思っています。
具体的な動きもしていまして、自宅からほど近いところに古民家を借りることができ、活動を始めたばかりです。
繋がりを作るために、畑に作物を作り始めたり、米麹作りのイベントを行ったり、燻製作りのイベントを友人に開催してもらったり、今のところ週に1回程度何かしらのアクションをとっています。
古民家に行って何もせずボーっとしているだけの時もありますが(笑)
活動の中から、子供達が「大人がやりたいことをやっている姿」を見て何かを感じ取ってもらえたらいいなとも思っています。
ーーなぜ地球のしごとゼミに参加しようと思ったのでしょうか。
地球のしごと大學自体はだいぶ昔から知っていまして、でも子育てや家業のことがあって参加したかったのですがずっと諦めていました。
ところが、冒頭にお話しした通り私の状況も変わってきた中で、数年前に岡本よりたかさん(循環型農業学部の講師)のオンラインイベントに参加することができて、その時に「地球のしごとゼミ」の存在について知りました。
定期的に行われるゼミ内のイベントの開催が夜の時間帯が多く、自分のライフサイクルに合っていそうだなと思ったのと、無料のコミュニティだと大して活用はできないのに対して、有料コミュニティというのも私にとってはよかったです。
その方が動けそうだと思いましたし、実際にも動けていると思います。
(管理が難しくなった高齢の方の梅の木を友人と数年前から収穫しているのだとか)
ーー地球のしごとゼミの好きなところを一つ教えてください。
身近すぎる関係性だと相談したいことがあっても相談できないことがあるけど、地球のしごとゼミの場合は、日頃から近くにいるわけではなく緩くつながっている人たちだからこそ、言いたいことが言えるし、相談したいことが相談できる付かず離れずの距離感がいい。
価値観が近しいから相談しやすく、あんまり話したことがない人も第三者的に客観的に意見を出してくれるのも実際に入ってみていいと思いました。
ーーご活動の今後の展望はありますでしょうか。
レポート機能を使って記事を書いて、そこに皆さんからコメントをもらいながら今後の自分の活動のヒントを今以上に得れたらいいなと思っています。
せっかく入ったからにはゼミを使い倒したいと思ってます。
あと時々リアルでも会いたいです。
(古民家の前には耕作放棄地があるそうです。人が集うと何かができそうですね)
ーー最後に一言どうぞ!
自分が「今でしょ!」と思ったら飛び込んでみたり、やってみたらいいのではと思います。ご自身のこれまで培った感覚を大事にして欲しいです。
偶然にもこのキキガキを読んでピンと来たらまずは1ヶ月でも入ってみるといいんじゃないかなと。
きっと最初の自分が思った以上のものが得られると私は思います。
編集後記
今回初めてシズカさんにじっくり話を聞かせてもらったのですが、シズカさんの「これまでの行動」や「とってきた行動から生まれた言葉」に私もだいぶ感化されました。
農家も子育てもしながら、バイタリティが凄いです。
何か決断に迷った時には、シズカさんの口から度々登場していた「今でしょ!」という感覚を私も頼りにしてみたいと思いました。
シズカさん、貴重なお時間いただきありがとうございました!
地球のしごとゼミ運営チーム
田沼、湯本、田中