地球のしごとゼミのインタビュー企画「キキガキ」では、メンバーの活動に触れながら、その人の人生やお考えについてお話を伺っていきます。
今回のお相手は「新潟県南魚沼市六日町のゆっくり流れる時間に心地よさを感じている、小池さん」です。
キキガキは、話し手の言葉を、一字一句すべてを書き起こして、ひとつの文章にまとめる手法「聞き書き」からインスピレーションを受けた取り組みです。
ーーまずは小池さんのこれまでについて伺わせてください。
埼玉の蓮田市というところで育ち、野原や川で虫やザリガニを捕るといった昭和の子供らしい生活をしていました。
大学から山登りを始め、自然の素晴らしさと厳しさに触れ、自然から多くのことを学んだ気がします。
20代の頃ネパールの山を登りに行ったときに、現地の人たちとの触れ合いを通して、それまで自分が持っていた価値観が大きく変化し、いまの価値観につながっているような気がします。
(薪を集めていた子供たち。目の輝きが印象的!)
職場は警備会社で、はじめは24時間警報があったら駆けつけるという現場にいました。
激務でしたがときにはNHKのドキュメント72hoursみたいに、さまざまな人間模様に触れられることもあり、よい経験でした。
その後人事や採用の仕事をしたことがきっかけで、キャリアコンサルタントの資格を取得しました。
まだ十分に活かせていませんが、いつかは人に関わる仕事をしたいと思っています。
ーーお仕事含め、現在注力されているご活動について教えてください。
3年前に縁があって譲り受けた新潟県南魚沼市六日町の拠点で週末は生活しています。
トマトや枝豆のほか近所の人がくれる野菜の苗を育ててみたり、山菜やキノコ取りを教わったり、地元の人が作るコミュニティに参加したりしています。
変わったところでは地元の山の救助隊(といっても草刈りがメインですが)に入れてもらい活動しています。
あと2年で定年を迎えるので、いまはその後の下地作りをしているのかもしれません。
FBのグループの中で近況を発信しているので、興味のある方はぜひ友達申請して下さい。
(庭ですが地目は畑。防草シートを剥がしたら雑草が大喜び!)
ーーなぜ地球のしごとゼミに参加しようと思ったのでしょうか。
本を読むのが好きだったのでインプットはたくさんしていたのですが、何か物足りず上野村でやっていた内山節さんの哲学塾なんかに参加していました。
そのうちに何かアウトプットしたくなったのですが、いざ考えると仕事と山に登る以外に自分が何も出来ないことに気付きました。
それでいろいろな分野で実践している方々の話を聞ける場がないか探した記憶があります。
人も含めてすべての生き物にとって持続可能な地球のあり方に興味があったので、見つけたときはぴったりだと思いました。
ーー地球のしごと大學・地球のしごとゼミの好きなところを一つ教えてください。
価値観は近いけれど、考え方が異なる人が集まっているところ、また何かしら実践している人が多いところではないしょうか。
出来れば、お互いの近況を伝え合うなど、リアルで話しが出来る機会がもっとあったらいいなと思います。
(フィールドワークで訪問した群言堂にて)
ーーご活動の今後の展望はありますでしょうか。
東京と二拠点で生活していると、六日町の方が時間がゆっくり流れていて、その方が人間にとって心地良いのではないかと思うようになりました。
それを多くの人に感じてもらいたいので、心が疲れたときに「ただいま~」っと、ふらっと帰れる場所や、ときにはみんなで真剣に語り合う場所を、六日町に作りたいと考えています。
あと地域コミュニティのあり方にも興味があり、いまは町内の行事には極力参加するようにしています。
ただどちらも仕事としては考えていないので、定年後の食い扶持も模索中です。
(2階の広間は自分達でリフォーム中?)
ーー最後に一言どうぞ!
自然に囲まれて、ゆっくりとした時間の中で過ごしていると、自分の中の何かが変化していく感じがします。ぜひ来て体感してみませんか?
編集後記
自然とともに生きる時間の中で、自分自身の価値観が変わり、心地よい場所を作ろうとする小池さんのお話がとても印象的でした。
仕事や都会の生活だけでは得られない「もうひとつの時間」の大切さを、あらためて考えさせられています。
これから六日町での暮らしが、訪れる人にとっても「ただいま」と言える場所になっていくのが楽しみです。
小池さん、お話を聞かせていただきありがとうございました!
田沼、湯本、田中