※システム上「受付終了」となっていますが、受付は終了してはおらず、この講座は「事前登録」をしていただき「地球のしごと教養学部22-23受講生コース 2022年度受講チケット」を購入された方のみご参加いただけます。
【タイトル】
#02 関係人口を哲学する ~”あいだ”を生み出す都市と地方の共生とは~
【テーマ】
思想哲学
【講座概要/狙い】
一日中頭ばかり使い、身体性が喪失していく社会を、解剖学者の養老孟司さんは「脳化社会」と命名しました。脳化が進む都市で、生きる意義やリアリティに飢える都市住民は増加の一途にあります。
一方で、農業など地方で一次産業に携わる方々は、生活に最低限必要な食べ物を自らの手でつくっていますが、そこには分かりやすい「生きる」という営みがあります。
そして《あいだ》の喪失。
自然を排した都市で暮らす私たちと自然には《あいだ》がありません。関わりがなければ、関心を持てないのです。
だから、環境汚染や地球温暖化は止まらないのだと思います。97%の消費者と3%の生産者の分断は、そのまま都市と地方の分断につながっています。
東京一極集中の裏側で進む、地方の農山漁村の衰退。
人間が生きるために必要な食べ物や空気、水を生み出す自然に手をかける人間が減っているというのに、都市住民はまるで他人事のように無関心を決め込んでいるようです。
私たちは暮らしや社会に《あいだ》を取り戻す必要があるのではないでしょうか。
最近、よく言われるようになったワード「関係人口」について哲学しましょう。
よろしければ、事前に下記サイトよりお好みの特産品をご購入ください。
講師の高橋さんが運営される「ポケットマルシェ | 旬の食べものを農家・漁師から産地直送で通販・取り寄せ 」
【スケジュール概要】
・8月10日(水)
19:00〜20:30 レクチャー
20:30〜21:00 グループディスカッション
21:00〜21:30 質疑応答タイム
21:30 終了(以降アフタートークは自由参加)
【講師】
高橋博之 / 株式会社雨風太陽 代表取締役
1974年、岩手県花巻市生まれ。青山学院大卒。
岩手県議会議員を2期務め、2011年9月巨大防潮堤建設へ異を唱えて岩手県知事選に出馬するも次点で落選し、政界引退。
2013年、NPO法人東北開墾を立ち上げ、世界初の食べ物付き情報誌『東北食べる通信』を創刊し、編集長に就任。2014年、一般社団法人「日本食べる通信リーグ」を創設し、同モデルを日本全国、台湾の50地域へ展開。
2016年、生産者と消費者を直接つなぐスマホアプリ「ポケットマルシェ」を開始。
2018年、47都道府県を車座行脚する「平成の百姓一揆」を敢行。「関係人口」提唱者として、都市と地方がともに生きる社会を目指す。
2019年2月14日(木)「カンブリア宮殿」(テレビ東京系列)に出演。
著書に、『だから、ぼくは農家をスターにする』(CCCメディアハウス)、『都市と地方をかきまぜる』(光文社新書)が、共著に『人口減少社会の未来学』 (内田樹編、文藝春秋)、『共感資本社会を生きる』(ダイヤモンド社)がある。
【予習会日時・課題図書】
オンライン予習会:8月8日(月)19:30〜20:30
・都市と地方をかきまぜる 「食べる通信」の奇跡 著者:高橋 博之(光文社新書)
【参考サイト】
・ポケットマルシェ | 旬の食べものを農家・漁師から産地直送で通販・取り寄せ
・株式会社雨風太陽|都市と地方をかきまぜる